まばゆい朝の光が雪化粧した清水寺
1月中旬の寒波で、早朝の世界遺産・清水寺(京都市東山区)に、白い魔法がかけられた。境内もある清水山一帯の木々に真綿のような花を咲かせた。朝日が山際から差し込み、三重塔の朱色はひときわ鮮やかさを増した。
上空からドローンで360度見渡す。市街地まで一面が銀世界。堂塔の屋根には10センチほどの積雪があり、舞台では職員らが雪かきに追われていた。
絶好の雪景色に恵まれ、外国人観光客や修学旅行生らも思わず歓声をあげる。同寺の職員も「ここまで積もるのは数年ぶり。今年は一段ときれい」と驚いていた。
「バサッ」。快晴の空の下、木々や屋根から雪が落ちてゆく。幻想的な世界を生んだつかの間の魔法は、日が高くなるととともに解けていった。