(台北 20日 中央社)桃園市の桃園忠烈祠で18日、日本統治時代に建設された旧桃園神社の本殿、拝殿の修復工事完了を記念した音楽会が開かれた。出席した鄭文燦市長は、市民の憩いの場にしたいと語っている。
同神社は1938(昭和13)年に完成。総ヒノキ造りだった。戦後、台湾各地に残っていた神社の大半が壊された中、当時の社殿がそのまま残されていたが、近年は老朽化で雨漏りなどが深刻化。修復作業が行われていた。
鄭市長は、歴史、研究、観光などさまざまな面で価値があると社殿修復の意義を強調。今年2月には敷地内にカワヅザクラが植樹されたことに触れ、開花に期待を寄せたほか、市内各地には日本統治時代の建物が残っているとし、歴史的資産として活用する考えを示した。