(台北 29日 中央社)台北メトロ淡水線が28日、開業から20周年を迎えた。台北市の中心部と新北市北部の移動時間を大幅に短縮し、多くの通勤・通学客が利用する大動脈に成長している。
同線は日本統治時代に建設された台湾鉄路管理局の淡水線(北淡線)を高頻度、高速、大量輸送に対応した鉄道に改良するために新設。1988年2月に起工し、97年3月28日に最初の区間である淡水―中山間が開業した。翌年12月には中正紀念堂まで延伸し、新北投支線を含む22.9キロが全通。99年には新店線の開通により、相互直通運転が開始されている。2014年には信義線が開通し、その後相互直通運転区間が淡水―象山に変更された。
2001年9月に台風16号が台湾を襲った際には浸水被害で数カ月の運休を余儀なくされたが、その後安全対策を強化。沿線には故宮博物院や中正紀念堂、超高層ビルの台北101など観光名所が点在し、 地元の人々だけでなく、日本人を含む海外からの観光客からも親しまれている。