(神楽舞を奉納した中酉祭)
酒の神様として知られる京都市西京区の松尾大社で16日、酒造りが終わったことを祝う「中酉祭(ちゅうゆうさい)」が催され、酒造会社の関係者たちが、おいしい酒ができたことを感謝した。
かつて秋の「卯(う)」の日に酒造りを始め、春の「酉(とり)」の日に終える慣習があった。大社では11月の卯の日に酒造りの安全を祈願する「上卯(じょうう)祭」を、4月の「酉(とり)」の日に中酉祭を行っている。
本殿では近畿や北陸地方などから30人が参列。みこによる神楽舞が奉納され=写真、参列者が玉串をささげた。
京丹後市久美浜町の「木下酒造」の木下善人社長(57)は「昨夏は高温だったため酒造りには苦労したが、今年も良い酒ができた。神様に感謝したい」と話していた。