(台北 22日 中央社)台北市の陽明山で22日、公園付近に設置されている蒋介石元総統の銅像の頭部が切断されているのが発見され、警察は容疑者の行方を追っている。
銅像は、首が切り落とされたほか、上半身を中心に赤いペンキをかけられ、台座には「228元凶」、「殺人魔」などと黒いペンキで書かれていた。現場には、犯行に使われたのこぎりが残されていたが、切断された頭部は見つからなかった。
台湾では近年、蒋介石像の破壊が相次いでおり、2014年には台南市の中心部に建てられていた孫文の銅像が、台湾独立志向の団体によって倒された。
また、今月16日には、同市の烏山頭ダムにある日本人土木技師、八田与一の銅像の頭部が切られているのがダム関係者によって発見され、日台双方のメディアで大きく取り上げられた。