明治時代に山県有朋が造った別荘「無鄰庵」(京都市左京区南禅寺)で、初めて新緑のライトアップが行われることになり、26日に記者発表会があった。しっとりと雨にぬれた青モミジが浮き上がり、昼間とは違った表情を見せていた。
指定管理者の植彌加藤造園が主催。名勝に指定されているため、文化庁と協議しながら、傷つけずにライトアップする方法を実現したという。
LEDが点灯されると、闇の中に、みずみずしい青モミジや立派な枝ぶりのアカマツ、スミレなどの野草がふんわりと立ち上がった。庭を流れる川から水音が聞こえ、参加した人たちは、清逸な雰囲気を味わっていた。
ライトアップは28~5月7日まで、午後6時半~9時。入場料600円。