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壊された八田与一像 7日に修復除幕式 関係者は臨戦状態/台湾

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(写真は2017年4月19日撮影)



(台南 5日 中央社)4月に壊された八田与一氏の銅像修復がほぼ完了、7日に除幕式が予定されている。だが、銅像の安否を気遣う関係者たちにとっては臨戦状態だという。

八田与一氏(1886~1942)は、日本統治時代の台湾で、烏山頭ダムの建設を進め、大規模な水路をはりめぐらせたことで、現地の農業水利事業に大きな貢献をした日本人技師。

八田氏への感謝と敬愛の念を込めて、1931年に日本人彫刻家の手によって銅像がつくられた。第二次世界大戦の戦火を免れ、後に烏山頭ダムに設置されたが、今年4月15日、元台北市議会議員らによって頭部を切り取られてしまった。頭部は行方不明で、銅像を管理する嘉南農田水利会がダイバーを雇ってダムの底を捜索したが見つかっていない。

八田氏の命日に当たる今月8日の慰霊祭に間に合わせるよう、台南市文化局と同市の奇美博物館の協力を得て、同博物館に所蔵されている八田氏の胸像の頭部を破壊された銅像に接着することになった。文化局によると、銅像の修復はほぼ完了しており、7日には除幕式が行われる。

しかし、お披露目前、銅像の周囲には囲いが組まれ、布で覆われて外からは内部の状況はわからない。台南市政府の職員によると、銅像が再度襲われることを恐れて、修復に関する情報公開を控えていたためだという。

一方、独立派団体が8日に烏山頭ダムに向かうという情報も入っている。ダムに設置されている蒋介石元総統の銅像を狙っている可能性もあるとして、関連部門は警戒を強めている。


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