(台南 8日 中央社)金沢市と加賀市の工芸とグルメを展示、販売するイベント「金沢・加賀美食工芸展」が、6日から台南市で始まった。漆器や陶磁器、地酒など23店舗が出店する。同イベントの開催は今年で6回目を迎えた。
金沢市は日本統治時代の水利技師、八田与一氏の出身地であり、八田氏が建設を監督した烏山頭ダムがある台南市と関わりが深い。
頼清徳台南市長は、先月15日に烏山頭ダムに設置されている八田氏の銅像が破壊されたことで、今回のイベントが中止になるのではないかと心配していたという。今回、日台の友情がより深まったことが分かり、イベントの開催を心から歓迎すると述べた。
頼市長は、統計によると、台南に訪れている外国人旅行客の中で最も多いのは日本からの観光客であるとし、中国大陸の政策は双方の交流に影響を及ぼしていないとも話した。
山野之義金沢市長は、6回目の開催となったことに喜びを示し、毎回イベントに参加するたびに、頼市長が“自腹で”何かしら購入することが印象的だと語った。
金沢市と同じ石川県にある加賀市の河合篤史副市長は、同市の宮元陸市長の手紙を読み上げ、台南は台湾の古都であり、今回展示販売される漆器や九谷焼などの工芸品を通じて日本の伝統文化に親しんでもらえればと期待を示した。