陸軍馬祖防衛指揮部の謝嘉康副指揮官
ミサイル指揮部の部隊が保有する米国製の地対空誘導弾「パトリオット(PAC3)」や、台湾が自主開発した中国本土を攻撃できる巡航ミサイル「雄風2E」の情報が中国側に漏れた恐れがある。
李大維外交部長(外相)は10日、立法院(国会)で米国からの武器売却への影響を問われ、捜査情報を米側に提供する意向を示した。
(サンケイ)
(台北 10日 中央社)法務部(法務省)調査局国家安全維護処は9日、国家安全法違反の疑いがあるとして、陸軍馬祖防衛指揮部副指揮官の屏東県内の自宅を家宅捜索し、副指揮官を高雄市調査処に同行して取り調べを行った。この副指揮官はかつて地対空ミサイル指揮部の指揮官を務めていたことから、注目が集まっている。
地対空ミサイル指揮部は台湾の国家防衛の要である対空ミサイル「パトリオット(PAC3)」や巡航ミサイル「雄風2E」を所管している。
副指揮官は同日夜、台湾橋頭地検(高雄市)でも取り調べを受けた後、10万台湾元(約37万6000円)で保釈された。同時に出境制限が設けられた。