(台南 12日 中央社)台湾南部・台南市烏山頭ダムに設置されている日本統治時代の水利技師、八田与一氏の銅像が破壊された事件で、地元警察は11日、犯行を認めた元台北市議会議員ら2名を器物損壊の容疑で送検した。
八田氏の銅像は、烏山頭ダムやかんがい施設の建設に尽力した功績が称えられて設置されたもの。先月中旬、頭部が切り取られているのが発見された。緊急に修復作業が進められ、八田氏の命日であり、慰霊祭が行われた5月8日前には元どおりの状態に戻っている。
犯行に及んだ元台北市議会議員は、中国大陸と台湾の統一を主張する団体の一員。これまでにも暴力行為を繰り返していた。
これとは別に、インターネット上では、近日、八田像を再び壊そうと呼びかける投稿が確認されている。警察は、法律に反する行為は許されないとして、ネットユーザーらに理性的になるよう呼びかけている。