(台東 12日 中央社)「とてもうれしい。水泳の授業大好き」。東部・台東県の霧鹿小学校の児童たちはこの日やって来た特別な“プール”で楽しそうな表情を見せる。実はこのプールは近隣のホテルの露天風呂。山間部にある同小の周辺で泳げる場所はホテルの温泉以外にないため、同ホテルは同小に温泉施設を無料で開放し、児童に水泳を練習する場を提供している。
温泉を開放している天龍温泉ホテル(海端郷)の露天風呂は約20数坪で水深80センチ。「美人の湯」と呼ばれる炭酸水素塩泉の温泉がひかれている。
同小の教員は11日、児童10数人を連れて同所で水泳の授業を行った。児童たちは水を怖がることなく泳ぎ回り、授業が終わると帰りたくない素振りを見せていた。