和束町で見つかった白いカラス
京都府和束町で見つかった白いカラスについて、町は19日朝、カラスがいた水田近くで野に放った。町には同日、新聞やインターネットのニュースで知った人たちから保護を求める声が次々と寄せられたが、専門家は「野に帰すのはやむを得ない」としている。
カラスは18日午後4時半に見つかり、弱っていたため町役場で状態を見ていた。町は19日に府と協議し、野に放った。
町によると、この日は午前8時半の業務開始から電話が相次ぎ、電話が約40件、メールが約30通届いた。「白いカラスの生存率は低いので放つのはかわいそう」などと保護を求める意見が多かったが、「勝手に捕獲するのは良くない」として放置すべきだったとする意見もあった。
日本野鳥の会自然保護室(東京都)によると、カラスは鳥獣保護管理法で目立ったけがをあるなどの場合を除いて捕獲できない。今回のケースについて「飛べないのでけがと認識したのかも知れないが、役場に持ち帰る必要があったかどうかは疑問もある。カラスを飼うことができないので、放ったのは妥当な対応だ」としている。