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「どぶ川」からホタル舞う川に 京都・伏見、住民が放流へ

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地元住民(左)と見守る学生たち=京都市伏見区・下平田橋付近



京都市伏見区砂川学区の住民たちが、地域内を流れる東高瀬川をホタルの生息地にする活動に取り組んでいる。4年前から清掃活動を始め、10日夜にホタルを初めて放す段階までたどり着いた。住民たちは「子どもたちが誇れる地域の川にしたい」と意気込んでいる。

 地元住民によると、東高瀬川はかつて流量が少ない上、ごみなどが散乱し「どぶ川」のようになっていた。2008年に開通した「稲荷山トンネル」(新十条通)工事の影響で稲荷山の水が川へ流れるようになったことで、13年5月、流域住民で「砂川学区東高瀬川を美しくする会」を結成。近隣の伏見工高、龍谷大の学生の協力も得て、美化活動を行ってきた。

 地元の砂川小は15年2月、右京区京北の3小学校と姉妹校になった。その縁で住民たちが京北を訪れた際、地域を飛び回るホタルを見て感動し、「東高瀬川をホタルが生息できる川にしよう」と誓い合った。

 昨年にホタルの餌となる稚貝を放し、水質検査も行って、生息に問題ないレベルまで回復していることを確認。今年初めてホタルを放すことになった。

 当日は稲荷橋から下平田橋まで約500メートル間の4カ所で、ホタル300匹を放つ。今後は京北のホタルを採取し、東高瀬川に放すことも検討する。
 同会代表の土田勝雄さん(71)は「ようやくホタルがすめる環境まで川を美化することができた。東高瀬川に京北のホタルが生息すれば、『姉妹学区』としてこんなに素晴らしいことはない」と話している。
 

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