(新北 23日 中央社)北部で有数の歴史を持つビーチ、福隆海水浴場(新北市貢寮区)が22日に開設60周年を迎えた。これを記念して同日に開催されたバースデーイベントでは、ビーチの砂で作った特大ケーキが用意されたほか、かつて台湾鉄道・福隆駅で弁当の立ち売りをしていた男性が登場して当時の思い出を語るという、福隆ならではのユニークな趣向が凝らされ、賑やかに還暦を祝った。
福隆海水浴場は北部では珍しい砂浜ビーチ。日本統治時代に開かれたが、海水浴場として本格的にオープンしたのは戦後の1957年6月22日だとされる。福隆駅から徒歩5分という交通の便の良さも手伝い、北部きっての人気ビーチとなった。
福隆は弁当も有名で、駅前では弁当屋が林立する独特の光景が見られる。1950年後半ごろからホームでの弁当立ち売りが始まり、同駅の名物となったが、利用客の減少や契約問題などにより、このサービスは乗客に惜しまれながら昨年をもって終了した。
福隆ツーリストセンターでは60年の歩みを振り返る写真展を開催、昔日の写真のほか、開設当日の模様を伝える貴重な報道映像なども公開されている。