(台北 16日 中央社)台北メトロ(MRT)中山駅と双連駅をつなぐ地下通路に設置されていた書店街が、台湾の書店大手、誠品書店(台北市)によってリニューアルされ、15日、試験運営が始まった。同社は単一的思考からの脱却を図り、書店文化と現地の生活スタイルを融合させたいとしている。正式開業は8月7日の予定。
同社によれば、書店街完成時の費用は元の予算2250万台湾元(約8400万円)を大幅に上回る4500万元(約1億6900万円)。従来のようなベストセラーランキングを書店に置くのではなく、21人の「読書職人」が心から良いと思う本を消費者に薦めるという新たなサービスを提供するという。
従来の空間は一新され、内装にはヨーロッパのルネサンス様式を思わせるデザインが取り入れられた。書店街の長さは約270メートルに及び、台湾で最長の書店街だとされる。
書店街は近年、赤字が続いていた。台北メトロは昨年4月、商業施設への転換計画を発表している。