(CNN) おいしそうに見えるけれど、食べられません――台湾の河川や港、水路から集めた汚染水でアイスキャンディーを作り、きれいな水の大切さを訴えた学生グループのプロジェクトが注目を集めている。
国立台湾芸術大学の学生、ホン・イーチェンさんら3人が卒業制作として取り組んだのが始まり。「100%汚染水のアイスキャンディー」と題したこのプロジェクトはメディアの注目を浴び、これまでに台北市内で開催された複数のデザイン展などに出品された。新人クリエイターに贈られる今年のデザイン賞にもノミネートされている。
ホンさんらは台湾各地の100カ所で汚染水を採取した。産業用の着色剤で鮮やかに染まったキャンディーとともに、虫や泥、死んだ魚、たばこの吸い殻、油、プラスチックごみの混じったキャンディーが並ぶ。混入物の約9割はプラスチックだ。
展示場では氷が解けてしまうため、外見をできるだけそのまま残せるよう樹脂で固めた。それぞれの汚染水の採取場所や成分を記載した、本物さながらの包装もデザインされている。