(台南 30日 中央社)台南市政府文化局が台南芸術大学(台南市)に委託して実施した、日本統治時代に描かれた油絵の修復作業がこのほど完了した。油絵は、現在建設工事が進められている台南市美術館で展示される予定。同美術館は来年7月の竣工を見込んでいる。
修復を担当した同大博物館・古物維護研究所の呉盈君助理教授によれば、修復した日本統治時代の絵画9点は、画家の小早川篤四郎が1935年に台湾総督府の依頼を受け、台湾の歴史をテーマに描いた作品。同時に、台南の画家、李明礼が1990年代に描いた作品4点も修復された。
呉氏によると、これらの作品は保存状態が良好でなかったためにキャンバスの強度が低下しており、補強や洗浄、補彩などによって作品全体の構造と美しさを取り戻させたという。