(台南 12日 中央社)南部・台南市麻豆区で台湾の秋の風物詩、ブンタン(文旦・ザボン)が収穫期を迎えている。同区農会(農協)野菜生産販売第1班の許益堂班長によると、ブンタンは今年、生長期に台風の影響を受けなかったため、生産量も品質も安定しており、農家にとっては有り難い「豊作の年」になっているという。
許班長は、ブンタンを購入する際、皮のきめが細かく、先がとがっていて重たい果実を選ぶのが良いとアドバイス。皮にしわが出て黄色っぽくなったら食べ頃で、買った後はすぐに食べずに風通しの良い日陰にしばらく置いておくと、水分が程よく抜けて風味が増すという。
許班長は、今年は収穫期に入ってから販売のピークとなる中秋節(今年は10月4日)までまだ時間があるため、余裕を持って収穫できると話す。消費者もブンタンを買った後、水分を抜く時間が十分にあり、中秋節にはおいしいブンタンが味わえるだろうとしている。