(花蓮 16日 中央社)今月9日に東部・花蓮県の景勝地を自転車で走行中に落石にぶつかり重体となっていた日本人男性が12日に搬送先の病院で死亡したことを受けて、16日、台湾の自転車愛好者約100人が病院前に集まり、男性の帰郷を見送った。
発案したのは地元のサイクルクラブ。亡くなった日本人男性もサイクリング愛好者で、今回の訪台も、地元開催の自転車ロードレースに参加するためだった。クラブのメンバーらは、荼毘(だび)に付された男性の遺骨が同日、遺族とともに台湾鉄道の花蓮駅から列車で北上することを知り、フェイスブックなどを通じ、見送りを呼び掛けたという。一行は、男性が搬送された病院前に集合。花蓮駅に向かう遺族に付き添って一路、自転車を走らせた。
男性の父親と婚約者は肩を落としながらも、台湾の人々の温かさに感謝すると語り、同日夕のフライトで日本に帰国する。