撮影画像について説明をする国家宇宙センターの余憲政副主任
(台北 19日 中央社)先月25日に打ち上げられた台湾初の純国産高解像度地球観測衛星「福衛5号」(フォルモサット5号)により撮影され、今月8日に初めて地上に送信された画像にボケや光点が生じていることが分かった。国家実験研究院が19日、臨時記者会見で明らかにした。同院は焦点距離のずれが原因だと現時点の見方を明かし、調整には2~3カ月程度かかるとの見通しを示した。
同院国家宇宙センターの余憲政副主任によれば、同センターは現在、福衛5号に搭載している光学センサーのピント調整を進めており、光点については温度調節などの方式によって改善を図っているという。
福衛5号は地表を観測する光学衛星で、観測データは防災や環境監視、国土の安全保障、宇宙研究などに役立てられる予定。研究開発には56億5900万台湾元(約209億4200万円)が投じられた。