大型の水生植物の特集コーナーもある「水草展」
水中や水辺で生育する植物を展示する「水草展」が22日、京都市左京区の京都府立植物園で始まった。かつては日常的に見られたものの、湿地の減少に伴って絶滅危惧種に指定された水草など約50点が並んでいる。
植物園で育てている水草を特集したコーナーでは、発泡スチロールの大型容器で栽培するシラタマホシクサを紹介。普段は容器ごと園内の池に浮かべているといい、水草が育つ姿をより自然な状態で観察できる。
また、府のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているクロホシクサは、球形の小さな花を咲かせた状態で展示。来場者が愛らしい姿に引きつけられていて、展示会に合わせて自ら栽培する水草を持参した脇田洋一さん(56)=宮崎県高鍋町=は「目立たないけれど魅力的な水草を知ってもらう機会になれば」と話している。24日まで。