(台北 29日 中央社)台湾への輸入が16年ぶりに解禁された日本産牛肉の第1便が28日深夜、桃園国際空港(桃園市)に到着した。輸入量は205.1キロ。29日早朝から税関検査が開始され、通過までには早くても3日ほどかかるとみられている。
衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署は18日、日本産牛肉の輸入を同日付で解禁したと発表。台湾は日本で牛海綿状脳症(BSE)が発生したのを理由に、輸入を2001年以降停止していた。輸入許可は生後30カ月以下の牛に限られ、脊髄などリスクが高い特定の部位を取り除くことなどが求められている。
畜産大手の台湾農畜産工業(台北市)は全国農業協同組合連合会(JA全農、東京都)と手を組み、日本産牛肉の輸入を進める。輸入量は台湾最大になるとみられ、安定供給を目指す。
台湾のホテル業者は日本産牛肉の商機を見据え、傘下のレストランの消費を刺激する食材として活用しようと、積極的な動きを見せている。