京都府内全域で今秋一番の冷え込みとなった29日朝、福知山市大江町の大江山連峰を雲海が覆った。千丈ケ岳8合目にある大江山鬼嶽稲荷神社(同町北原)には、日の出前から見物客らが詰め掛け、夜明けの幻想的な景色に見入った。
雲海は、昼夜の寒暖差が大きい晴天の朝に見られる。京都地方気象台によると、京都市や京田辺市など府内全域で、同日早朝、今秋の最低気温を記録。福知山市では午前5時40分に13・5度となり、前日から約7度下がった。
風が少なく、前日に雨が降った大江山連峰では、未明から山あいに深い霧が立ち込めた。午前6時ごろ、山の端からゆっくりと太陽が昇り、雲海を照らし始めると、見物客らは眼下に広がる幻想的な光景を眺め、写真に収めた。
福知山市大江支所によると、標高640メートルにある同神社は雲海の名所として知られ、12月初旬まで楽しめるという。