祇園祭の後祭(あとまつり)は23日、宵山を迎えた。京都市中心部に立つ10基の山や鉾の付近では、多くの見物客が訪れ、祭りの夜を楽しんだ。
鈴鹿山(中京区烏丸通姉小路下ル)では、厄よけちまきを売る少女たちが浴衣姿で「常は出ません。今晩限り」と呼び声を上げた。三つの山が南北に並ぶ室町通では、見物客が祭りの雰囲気と別れを惜しむかのように、駒形提灯に照らし出された山を見て歩いた。京都府警によると、午後10時現在の人出は約2万人で、昨年より約3千人多かった。
24日の山鉾巡行は午前9時半に中京区御池通烏丸を出発する。同日夕には還幸祭が営まれ、3基の神輿(みこし)が四条御旅所(下京区四条通寺町東入ル)から八坂神社(東山区)に戻る。