(バチカン 6日 中央社)バチカンのポール・リチャード・ギャラガー外務長官は5日、中華民国駐バチカン大使館が開催した国慶節の祝賀パーティーに出席し、「バチカンは引き続き献身的なパートナーになる」と述べた。
バチカンをめぐっては、中国大陸との国交樹立の可能性が取り沙汰されている。香港の陳日君・枢機卿は先日、台湾メディアの取材に対し、バチカンと中国大陸が合意あるいは国交樹立をするのは必至だとし、台湾の人々に「見捨てられる」心の準備をするよう呼び掛けた。
ギャラガー氏はこの日、陳氏の発言についてはコメントしなかった。
ギャラガー氏はあいさつで、バチカンと台湾は1942年の国交締結からこれまで、世界は大きく変わったものの、互いの友情と協力精神は一切変わっていないと語った。
李世明・駐バチカン大使は、両岸(台湾と中国大陸)関係は完全ではないものの、台湾の努力は世界が想像するより大きいとし、地域の平和と安定の維持のみならず、中国大陸に対して尊敬に値する強権としての役割を果たすよう促せればと述べた。