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日本の漫画コンテスト 台湾の青年がグランプリ 受賞作品は書籍・映像化へ

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「原作開発プロジェクト」漫画部門のグランプリを受賞する銀甫さん
(右から5人目)



(台北 17日 中央社)台湾人の銀甫さん(本名: 劉寅甫、23)の作品「人偶」(じんぐう)が15日、新たな才能発掘を目指す「原作開発プロジェクト」の漫画部門の第1回グランプリを受賞した。京都国際映画祭で発表された。銀甫さんには賞金30万円が贈られるほか、受賞作品は書籍化および映像化される方針だという。銀甫さんは中央社の取材に応じ、受賞できて非常にうれしいと喜びを示した。

吉本興業と漫画投稿サイト「メディバン」によるコンテスト。日本を除く世界各国・地域を対象とし、463件の応募が寄せられた。グランプリ受賞作「人偶」は、息子を亡くした木工職人がもう一度息子を持ちたいという思いから魂の宿った人形を作るという内容。銀甫さんは現在、南部・台南市の実家で暮らしていることから、家族関係を題材にしようと思いついたという。

幼少期から漫画が好きで、高校生の頃、独学で漫画を描き始めたという銀甫さん。台北市内の大学で本格的に漫画を学び、現在は求職中。日本で働く意向について尋ねられると、言語の問題から台北で就職する可能性の方が高いと話した。今後もインターネットなどを通じて漫画作品の投稿を続けるという。

コンテストで特別審査員を務めた京都精華大学の竹宮惠子学長は銀甫さんの作品について、細かい作画で日本の漫画の技術を受け継いでいると評価。ストーリーについても、複雑な構造で深く考えさせられる内容だとコメントした。イラストレーターとしても活躍中のお笑いタレント、鉄拳さんも「プロ並みの絵」だと太鼓判を押した。


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