(台北 19日 中央社)フィギュアスケートを題材にした日本のアニメ「ユーリ!!! on ICE」を紹介する展覧会「ユーリ!!! on MUSEUM」が18日、台北で始まった。海外開催は初。初日には登場キャラクターのコスプレをしたファンが多く詰めかけた。
「ユーリ!!! on ICE」は、漫画家の久保ミツロウ氏と山本沙代氏が原案を手掛け、男子フィギュアスケートの世界を描いた作品。展覧会では、描き下ろしの新規画をはじめ、設定資料や原画、完全再現したスケーターの衣装やスケート靴が展示されるほか、声優陣によるオリジナル脚本の音声ガイド、スケーターたちと写真が撮れる等身大フォトスポットも用意されている。同展の開催は東京、名古屋に続き3カ所目。
台湾での開催は吉本興業や同社グループ会社のMCIPホールディングス、テレビ朝日が主催。テレビ朝日総合ビジネス局イベント事業センターの小倉啓輔氏は中央社の取材に応じ、初の海外開催地として台北を選んだ理由について、世界各地で同作のファンが増えていると紹介した上で「特に台湾での人気がすごいと聞いた」と説明。良い縁に恵まれたことで台北開催につながったと語った。
登場人物の一人、ヴィクトルのコスプレで来場した女性は、「フィギュアスケートには難しい技がたくさんあるが、この作品の作画のクオリティーはとても高い。完成度の高さに本当に驚いた」と作品の質を称賛。主人公の勝生勇利に扮した女性は、「台湾にも『ユーリ!!! on ICE』のファンはたくさんいる。自分もこのアニメが好きで、フィギュアスケートの葉啓煌コーチに師事した」と作品に影響を受けたことを明かした。
「ユーリ!!! on MUSEUM」(勇利!!!on Museum 冰上的勇利展)は12月10日まで、台北市の華山1914文化創意産業園区で開催される。