(台北 21日 中央社)アジア最大級のアートイベント「アート台北2017 台北国際芸術博覧会」が20日に台北市内の世界貿易センター1号館で開幕した。主催の文化部(文化省)は台湾人芸術家の国際的な注目度を高めようと、「Made In Taiwan(MIT)新人推薦特区」の展示で、新鋭アーティストを世界に紹介する。
MIT新人推薦特区は同部が近年推進している新人発掘プロジェクトで、選考を勝ち抜いた芸術家はアート台北への出展を通じ、世界に向かって羽ばたくチャンスを得られる。今年は80人の応募者の中から、8人が選ばれた。
そのうちの1人、劉芸怡氏は、ドイツ留学中に廃墟の魅力に引かれ、台湾帰国後も各地で古い建築物を撮影しているアーティスト。アート台北では、台湾の離島・金門出身の華僑が海外で成功を収めた後、故郷に戻って建てた洋館の写真などが展示される。
同イベントではこのほか、ラグジュアリーブランドのシャッツィ・チェン(夏姿)と台湾芸術大学がコラボする舞踊パフォーマンスや、台湾の近代画家に焦点を当てた絵画展などもあり、台湾アートをさまざまな面から堪能できる。
今年のアート台北は15カ国・地域から123のギャラリーが集まる。開催は23日まで。