(苗栗 21日 中央社)苗栗県政府は16日、苗栗市内で、Uターン起業の青年を対象にしたアイデアワークショップの成果発表会を行い、参加した20チーム、37 人が考案した町おこしのアイデアから、入賞作品8点を紹介した。
注目を集めたのが、グランプリに輝いた、「ガチャ」と呼ばれるカプセル筐体(自動販売機)で販売される植物栽培キット「湖シ」。植物栽培の楽しさと、客家人が多く居住する同県の客家文化を同時に伝えるアイデア商品だ。(シ=米へんに子)
湖シは、今年地元の大学を卒業した陳世翊さん率いるチームの作品。カプセルの内容物は、客家の伝統産業の一つである手漉き紙と植物の種、再生紙の3品で、いちごやミニすいか、ミニトマト、ミニキウイなどを育てることができる。
使い方は簡単で、カプセルを植木鉢にし、再生紙と手漉き紙を入れて水を加えてかき混ぜ、ここに種をまいて水耕栽培の要領で発芽を待つ。
自身もガチャが大好きという陳さんによると、台湾で販売されているカプセル玩具は大部分が日本製。手漉き紙に、台湾ならではの文化を身近に感じてほしいという意味合いを込めたという。