厳しい寒さになった1日朝、琵琶湖では対岸の建物などが浮いて見える蜃気楼(しんきろう)が発生した。大津市の湖岸からは、釣り人の乗るボートも湖上で浮かんでいるように見えた。
彦根地方気象台によると、この日はよく晴れて放射冷却の影響で、大津市で4・9度、甲賀市信楽町で0・5度など県内全9地点で今季最低気温を記録した。暖かい水と冷たい空気との温度差によって光が屈折することで、蜃気楼が出現した。
大津市におの浜からは、遠くの対岸にある建物の下に反転した幻の像が映り、釣り人たちも宙に浮いたように見えていた。