(雲林 15日 中央社)日本統治時代に創立された西螺鎮(中部・雲林県)農会(農協)が、今年100周年を迎えた。地元では18、19日、ランドマークである西螺大橋をPRする観光イベント「西螺大橋観光文化節」と結び付けた大規模な記念イベントが開催される。主催の西螺鎮公所(役所)や農協などは、この機会にぜひ、田園風景が美しい穀倉地帯、西螺を訪れてほしいと呼び掛けている。
西螺鎮農会の前身は、1917(大正6)年に設立された西螺信用組合。鄭玲恵鎮長によると、18日には地元の学校など30余りの団体、1000人以上が、牛車や農具などを使ったパレードで“農業の町”をアピールするほか、19日には、マラソン大会や宗教行事、花火大会などが予定されている。
西螺大橋は、同鎮と渓州郷(彰化県)を結ぶ約1940メートルの鉄橋。日本統治時代の1937(昭和12)年に建設が始まったが、日中戦争が勃発して工事は中断された。戦後に工事が再開されて、1952年に竣工。完成当時は米サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジに次ぐ世界2位の長さを誇った。印象的な赤い色で、今では地元を代表するスポットになっている。
イベントに合わせて17日から3日間は橋が通行止めになり、橋の上や周辺で、ピクニックコンテストや書道作品の展示、音楽会など、さまざまな催しが楽しめる。