逮捕され刑事警察局に移送される韓国籍の男
(台北 17日 中央社)与党・民進党の党本部(台北市)から現金9万台湾元(約34万円)余りと日本円2万円を盗んだとして窃盗罪などに問われていた韓国籍の男に、台北地方法院(地裁)はこのほど、懲役5カ月または罰金15万元(約56万円)の有罪判決を言い渡した。刑期満了または罰金納付後に国外退去処分となる。
検察によると、男は8月1日に民進党本部に侵入し現金を盗み、同日夜に日本への逃亡を図った。だが、入国を拒否され、2日午後10時ごろの便で台湾へ送還された。3日未明に閉鎖中だった出入国審査カウンターをすり抜けてタクシーで逃走した。警察は6日正午ごろ、新北市の温泉地に潜んでいた男を逮捕した。
裁判官は判決理由で、被告の罪状は目に余るものの、犯行を認めた上で後悔しているとの見解を示し、経済や家庭の状況などに鑑みて情状酌量したとしている。