(桃園 20日 中央社)桃園市政府は18日、台湾の人々に相撲をより知ってもらおうと日本と台湾のマスコットキャラクターが相撲で対決するイベントを大渓中正公園相撲場で開催した。相撲場は日本統治時代に造られた土俵を復元したもの。同市では来年7月、世界相撲選手権大会が開幕する。
日本からは千葉県の「チーバくん」、同県成田市の「うなりくん」などが参加。桃園市政府の「Y桃&園哥」、台湾プロ野球・ラミゴモンキーズの「猿気小子」らと相撲を取った。また、日本のダイキン工業が台湾でのPRキャラクターとしている相撲取り「大金宝宝」も駆け付けた。台湾各地から集まった64人の小学1・2年生も参加し、土俵の上で取っ組み合った。
イベントに出席した鄭文燦・桃園市長は、日本で900年以上も前から発展し続けた相撲は力と知恵を融合させたスポーツだと紹介。来年、開催される世界相撲選手権大会では50を超える国々の選手が競い合うと述べ、ぜひ観戦に訪れて相撲や日本文化の魅力に触れてほしいと呼び掛けた。
相撲場は今年9月に復元された。日本統治時代、付近には神社もあり、公学校の子供たちが相撲を取っていたという。戦後は取り壊され、劇場などとして活用されていた。鄭市長によれば、復元には台湾のヒノキ材が使われ、地元の職人がくぎを使わずに木材を継ぎ合わせる技法で建てたという。