(台北 27日 中央社)日本文化を発信する「日本文化センター」が27日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の台北事務所内で開館した。ライブラリーには日本語書籍や雑誌2万冊を収蔵するほか、旅行相談サービスや観光情報を提供する日本観光案内コーナーを設置。同センター開設により、日台間の文化交流強化を目指す。
日本台湾交流協会と台湾の対日本窓口機関、台湾日本関係協会は今月22日、文化交流の協力に関する覚書に署名。同センターの開設は、交流強化に向けた取り組みの一環となる。
センターは2階のライブラリーとセミナー室、地下1階の文化ホールからなる。ライブラリーでは閲覧のほか、小説や絵本などの貸し出しも28日から実施。1回につき5冊まで、最長1カ月借りられる。文化ホールでは文化講座や文化紹介イベントなどが開かれる。また、日本文化を紹介する非営利活動を対象に、茶器や浴衣などの無料貸し出しも行う。
27日に開かれたオープニングセレモニーには、沼田幹男・日本台湾交流協会台北事務所代表、邱義仁・台湾日本関係協会会長、丁暁菁・文化部次長らが出席した。邱会長は、文化センターによって、日台の連携やアニメ、漫画、文学、映画などの文化交流が引き続き推進されればと期待を寄せた。