訪日客でにぎわう京都市の祇園や二条城などの周辺で、中国人グループを乗せて無許可営業で運転する「中国式白タク」をしていたとして、京都府警は29日、旅行会社長の武宮博洋(ひろし)容疑者(49)=同市伏見区桃山町因幡=を道路運送法違反の疑いで逮捕し、発表した。「白タクをしたのは間違いない」と容疑を認めているという。
東山署によると、武宮容疑者は国土交通相の許可を受けないまま、10月上旬から11月中旬の5回、2~6人の中国人をワゴン車に乗せて観光地を回り、運賃としてそれぞれ4万~6万円受け取った疑いがある。中国語が堪能で、中国版SNSで客を募っていた。
祇園では今年5月、違法駐車する白タクの苦情が寄せられ、取り締まりを進めていた。
(朝日新聞社)