京都市は29日、北区の大宮交通公園内に自転車安全教育の拠点となる「サイクルセンター」を新設する方針を明らかにした。北消防署の移転を含む同公園の再整備の一環。門川大作市長は29日の市議会本会議で「2020年度の開設を目指す」と表明した。
盛ん。15年の京都新自転車計画によると、通勤通学の手段に自転車を使う割合が23・4%に上り、政令指定都市では大阪市に次いで高い。交通事故全体に占める自転車関連事故の割合も全国平均を上回る。
代表質問で自民党の津田大三市議が「自転車の乗り方やルール・マナーを教育する場を常設で設けるべきだ」と要請した。門川市長は「全国の先進モデルとなる自転車安全教育の拠点となるよう、北消防署の移転を視野に20年度中の開設を目指す」と答弁した。
市建設局によると、設置場所は、子どもが交通ルールを学ぶゴーカート施設がある公園の中央部や南東部を想定している。実際に自転車に乗ることができる広さの場所を確保する。同公園は開園から50年近くたち、ゴーカート施設が老朽化しているが、「存続の是非はまだ決まっていない」としている。
有識者でつくる市都市緑化審議会が今年8月、「市内唯一の交通公園の位置づけは引き継ぎつつ、自転車の安全教育を中心とした新たな交通学習施設を設けるべき」と市に答申していた。