(台北 30日 中央社)日本プロ野球・楽天で今季途中から支配下登録となった台湾出身の宋家豪(ソン・チャーホウ)投手(25)が29日、台北市内で開かれた記者会見に出席し、シーズンを振り返った。今季は1軍初登板を果たし、さらにクライマックスシリーズ(CS)で2勝を挙げたことについて「とても満足している」とコメント。来季は少なくとも15試合登板を目指したいと意気込んだ。現在は新武器フォークの習得に励んでいるという。
2015年、ドラフト2位で指名を受けた台湾プロ野球・統一ではなく、楽天と育成契約を交わし、日本でプレーすることを決めた宋。プロ入りして2年目となった今年の7月末、支配下登録が決定した。宋は選手寮で育成部長から通知を受けた瞬間、目頭が熱くなったと振り返った。
宋は、こんなに早く1軍に上がれると思っておらず、全くの予想外だったと話す。CSメンバー入りし、3試合に登板したことについては、「本当に夢みたいだった」と感慨深く語った。CSでは2軍やレギュラーシーズンでの試合をはるかに超える迫力があったと話し、2勝できたことは自分でも少しラッキーだったと思うと語った。
特訓中だというフォークの完成度について聞かれると、「10回中、成功するのは2回ぐらい」と笑った。現在はまだ試行錯誤の段階で、先輩やコーチから指導を受けているという。あとは、自身がいかに吸収してミスを減らせるかだと意気込みを示した。