大鍋から湯気が立ち上った「大根だき」(7日千本釈迦堂)
二十四節気の一つ「大雪」の7日、京都市上京区の千本釈迦(しゃか)堂(大報恩寺)で、無病息災を祈る恒例行事「大根だき」が始まった。冷え込む冬晴れの下、朝日が差し込む境内には大根をたく温かな湯気が立ち上った。
京都地方気象台によると、この日午前の同市の最低気温は、7時半ごろに0・7度を観測した。
大根だきは鎌倉時代に始まったとされる。釈迦が悟りを得た「成道会(じょうどうえ)」に合わせて、当時の住職慈禅(じぜん)が大根の切り口に梵字(ぼんじ)を記し、魔よけとして参拝者に振る舞ったことを起源とするという。
国宝の本堂前では、直径1メートルほどの大鍋に僧侶が祈願した大根が次々と煮込まれた。兵庫県西宮市から夫婦で訪れた堤美也子さん(76)は「大根をいただき温まりました。来年も健康に過ごせそうです」と話した。
8日まで。
有料。