(台北 13日 中央社)台北科技大学(台北市)と大阪工業大学(大阪市)が「国際PBLプログラム」を実施し、両校の混成チームが高齢者の農作業をサポートする機器の開発に取り組んだ。
PBL(Project Based Learning)は、自ら問題を発見し解決していく能力を身に付ける課題解決型学習のこと。台北科技大学機械工学科などの学生6人と、大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部の学生6人の計12人が参加した。
課題は、「高齢農作業者の増加に伴い、小規模農業での安価で効果的な革新的小型農業支援機器の開発」で、農機メーカーから与えられた。メンバーらは6月30日~7月28日にかけて、日本で小規模農家へのヒアリング調査や工場見学などを行ってアイデアをまとめ、荷物を載せて自動で作業者について行く機器を考案。模型や試作機を製作した。8月6日からは台湾で組み立てや走行実験などを行い、同30日にプログラム終了。9月28日にインターネットによる最終報告会が実施された。
メンバーの一人、台北科技大学の黄思遠さんによると、農家との対話を通じて農具や作物の運搬が負担になっていることを知り、改善してあげたいという気持ちで開発に臨んだという。
両校間では、PBLのほか、研究支援や研修生の交換など、幅広い交流活動が展開されている。