金魚が泳ぐ姿を木々に投影するプロジェクションマッピングが16日、京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町の「長神(ちょうじん)の杜(もり)公園」で行われた。漆黒に染まる夜の森を、赤や白色のうろこを持つ美しい金魚が優雅に舞った。
午後5時すぎ、愛宕山の山並みに日が沈むと、デジタル芸術家長谷川章さん(70)=石川県小松市=が制作した映像が木々に写し出された。近世日本絵画を参考に表現した巨大な金魚がゆっくりと木々の間を行き交った。
観光振興や地方創生を目指す文化庁などの主催事業「空飛ぶ金魚2017」の一つで、「京都・嵐山花灯路」の一環として行われた。
訪れた人たちは「きれい」「すごい」などと驚きながら、スマートフォンやカメラで映像を収めていた。17日も午後5時から同8時半まで実施する。入場無料。