1年間のほこりを払う年末恒例のお堂の大掃除「おすす払い」が20日、京都市下京区の西本願寺と東本願寺であった。お堂の中で門信徒や僧侶が竹の棒をしならせて畳をたたくと、ほこりが舞い上がった。
室町時代に浄土真宗を広めた蓮如の時代から約500年間続く、この1年の無事を喜ぶ行事という。
西本願寺では午前7時に始まった。同時刻の市内の気温は0・8度(京都地方気象台調べ)。長さ0・4メートルのわらじを履いた大谷光淳(こうじゅん)門主(40)が長さ約4メートルのほうきを左右に振るのを合図に、約700人が一斉に畳をたたき、舞い上がったほこりを大うちわで払い出した。
東本願寺では午前9時に開始。門信徒ら約120人が約50メートルに渡ってずらりと並び、一斉に畳をたたいた。