岩波書店の国語辞典「広辞苑」で台湾が中華人民共和国の一部として表記されている問題で、岩波書店は23日までに「誤りとは考えていない」との見解を発表した。これを受け、台北駐日経済文化代表処(在日大使館に相当)は「遺憾」の意を表明した。台湾の中央通信社が伝えた。
岩波書店は22日付で同社ホームページ上に「読者の皆様へ」とする文書を発表。「中華人民共和国・中華民国はともに『一つの中国』を主張して」いるとした上で、「日本を含む各国は『一つの中国』論に異を唱えず」とした。さらに、「台湾省」と表記して掲載した地図は「中華人民共和国」の項目に付けた地図であり、「同国が示している行政区分を記載したものだ」と釈明した。
岩波書店は、台湾当局が自称する「中華民国」が「一つの中国」を主張しているとの見解だが、現在の台湾の蔡英文政権は「一つの中国」を認めていない。台湾の代表処は11日、台湾は「断じて中華人民共和国の一部ではない」として同社に修正を求めていた。
日本政府は1972(昭和47)年の日中共同声明で、中国の立場を「十分理解し、尊重」するにとどめている。
*岩波書店は台湾側の「一つの中国」の根拠を示すべき、現在の時点で国民党でさえこの主張を示していない。
このままでは裁判になるな。