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“本”の屋台 地元のグルメとの融合で読書を奨励/台湾・新北

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(新北 25日 中央社)ぱっと見は麺の屋台、でも並べられるのは「本」―。新北市立図書館蘆洲永安分館は読書を奨励しようと近隣の小学校と手を組み、地元の名物グルメ「切仔麺」の屋台をイメージした古本の再利用拠点を設置した。そのユニークな姿に、児童や教員、地元住民から好評を得ている。

新北市立図書館によれば、本の屋台は蘆洲小のアイデア。集められた募金で作られ、本棚の部分の制作は保護者の協力を得た。屋台に置かれる本は市民から寄付されたもので、読みたい本があれば自由に持ち帰ることができる。

同館によると、9月の設置以来、市民から寄せられた本は2000冊以上に上る。また、本が持ち出される件数も予想を上回っているという。

屋台の管理を担当するのは、蘆洲小教諭の呉淑華さんが受け持つ小学5年のクラスの児童たち。呉さんによれば、児童は屋台設置以来、本の虫になり、下校時に5冊も借りて帰る児童もいるという。

屋台をよく利用するという女性は、利用証がなくても持ち出せ、返却日を気にしなくてもいいのは便利だと語る。本が多くて置く場所に困り、捨てるのももったいないと思っていたと話す別の女性は、本を人々と分かち合える場所が増え、良い本がより大きな価値を発揮できるようになったと屋台の設置を喜んだ。


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