かつての姿
(台東 28日 中央社)俳優の金城武がエバー(長栄)航空のCMを撮影したのをきっかけに「金城武の木」の愛称が付けられ、観光名所にもなっている台東県池上郷のアカギの木でこのほど、一部の枝が枯れているのが見つかった。日本人樹木医の山下得男さんはエバー航空などの招きを受けて27日までに現地を訪れ、木を診察。土壌が固く乾燥しているのが原因だと診断し、植穴の範囲を広げて柔らかく有機質を多く含んだ土を入れるなどの改善策を提示した。
山下さんが同木を診察するのは5回目。同木は2014年の台風により一度は倒木したものの、地元の役所や地域住民、航空会社などによって植え直され、“リハビリ”が続けられてきた。
エバー航空によれば、全体の健康状態はおおむね良好。根元もしっかりしてきているが、他のアカギの木に比べ、葉はやや少ないという。
台東県政府観光旅遊処の江慧卿処長は、治療によってできるだけ早く木が健康を取り戻せればと願った。