年の瀬も押し迫った30日、「京の台所」として知られる京都市中京区の錦市場は、正月用の食材を買い求める人や観光客らでにぎわった。鮮魚店や乾物店などに豊富な品が並び、迎春ムードに活気づいていた。
東西約390メートルのアーケードに約130店が軒を連ねる錦市場では、店員による威勢のいい声が響き、買い物客らが品定めをしていた。カズノコや京漬物、黒豆などの食材が次々と売れていった。カメラを手にした観光客も年末の風物詩を楽しんでいた。
毎年、滋賀県野洲市の実家に帰る際に訪れるという会社員重田真宏さん(36)=川崎市=は「質が良く大手スーパーにもない商品がある。ここに来ると年が終わるなと実感します」と話した。