台湾・台北市内湖区で23日、母親が1歳の娘を抱いてキャスターボードに乗っていたところバランスを崩して転倒し、女児が金属製の柵に頭などをぶつけて死亡する事故が起きた。『蘋果日報』などが伝えている。
事故があった日は穏やかな晴天の土曜日で、警察の調べによると母親(39歳)は、夫(44歳)とともに娘(1歳)や息子(6歳)を連れて自宅近くの公園を訪れていた。娘を抱いたままキャスターボードに乗っていた母親は、息子がボードを進めようとして母親を押したため、バランスを崩して転倒。女児はそばにあったローラースケート場の柵に頭を強くぶつけ、呼吸停止の状態に陥った。すぐに救急車で病院に搬送されたが、助からなかったという。
キャスターボードは車輪が2つしかなく、前後に分かれたボードをひねりながら進む仕組みとなっている。キャスターボードやスケートボードなどを専門に取り扱うスポーツ用品店のスタッフは、「キャスターボードは一人用。子供を抱きながらや物を持ったまま乗るのは絶対に避けてください」と呼びかけている。
母親は過失致死罪に問われる可能性があるが、検察側は娘を亡くした母親に配慮し、取り調べは後日行うものとしている。