イラストの誤植が見つかった新たな旅券(パスポート)を手に
今後の対処について説明を行う外交部領事事務局の蔡幼文副局長
(台北 2日 中央社)イラストの誤植が見つかった新たな旅券(パスポート)について、外交部は昨年12月31日、訂正したデザインを施した偽造防止シールを当該ページに貼る形式で対処すると明らかにした。当初、印刷済みの冊数は20万冊と発表されていたが、55万冊だったことが新たに判明。刷り直しでなく、シールを貼る形式にすることで、損失を抑える。
新たな旅券は昨年12月25日に発給を開始。だがその後、5ページ目の追記頁に印刷されているイラストが米ワシントン・ダレス国際空港に類似していることが発覚した。外交部は同26日、発給された285冊を回収し、残りはデザインを訂正した上で印刷し直すと発表していた。
同部領事事務局の蔡幼文副局長によれば、新たに制作する偽造防止シールには、桃園国際空港のイラストと旅行の注意書きが印刷される。多くの国で追記頁には貼付の形式が採られていると説明し、旅券の訂正については同部から各国に通知すると述べた。
シールの印刷費用は1冊当たり約30台湾元(約114円)で、合計1650万元(約6270万円)に上る見通し。旅券55万冊の発行には約2億2000万元(約8億3600万円)がかかっている。