米ニュースサイトが入手したとする中国共産党の「機密文書」について、台湾内外の専門家からは「偽物だ」との指摘が出ている。
台湾のシンクタンク「国家政策研究基金会」の張競顧問は3日の中国時報(電子版)の取材に対し、文書に「No」と英字で番号が振ってあることなど、公式文書の形式に沿っていないと指摘。党中央対外連絡部の「決定」を党中央弁公庁が伝える形になっていることも、権限関係がおかしいとした上で、「文書の質は悪く破綻だらけ。米国の専門家の判読レベルは低く、笑いものだ」と酷評した。
中国軍の動向に詳しい「漢和情報センター」(本部カナダ)の平可夫氏も3日、フェイスブックで、共産党内部では北朝鮮を正式名称では呼ばず、「(通常の)機密文書は内容が非常に短いものだ」とした上で、「偽造品で、(米サイトは)全く常識がない」と指摘した。