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若冲作品、節目の新春飾る 京都・細見美術館で記念展

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細見美術館開館20周年記念展「はじまりは、伊藤若冲」(京都新聞など主催)が3日、京都市左京区の同館で開幕した。細見コレクションの柱、若冲の名作を中心に江戸絵画の優品が、新春を飾っている。

 同館は1998年に開館。琳派、若冲など江戸絵画や仏教美術を核にしたコレクションを生かし、企画展を行ってきた。記念展は館蔵の若冲作品19点をはじめ、俵屋宗達や池大雅ら合わせて計約40点を展示する。

 若冲作品は、さっそうとした筆の走りで鶏を描いた屏風(びょうぶ)、ネズミの婚礼や伏見人形など愛らしい題材をユーモアたっぷりに表した絵画など水墨画を主に、雪景に鶏の赤いトサカが鮮やかな初期作「雪中雄鶏図」、11匹の虫が画中に息づく「糸瓜(へちま)群虫図」が並び、来館者は細部に目を凝らして堪能した。中京区の小学6年、梅田諒君は「水墨は一つの色なのに他の色も見えてくるようで、すごい」と話した。

2月25日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。有料。


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