桃園国際空港に着陸態勢に入る中国の旅客機
台湾政府は4日、台湾に近い針路を取る民間旅客機用の新たな航路の設定を発表した中国に対し、「無謀」で政治的な動きだと非難し、新航路の廃止を求めた。
中国民用航空局(CAAC)は同日、台湾海峡上空の混雑緩和のためとして、新たに4航路を設定すると発表した。
これに対し台湾政府は、「飛行の安全性を無視し、台湾を軽視した」新航路の設定について事前協議はなかったと、中国政府を非難した。
対中政策を管轄する台湾の行政院大陸委員会は声明で、新たな航路設定は「台湾の政治に対する不適切な意図を隠すために民間航空を利用していると考えられる」と述べている。
専門家らによると台湾海峡の主要航路は台湾領空に非常に近いという。(c)AFP